撮影雑記(7)2015/0329〜0322
text 青池 憲司
Photo YAMADA Takenori
Post 2015.11.24
3月29日。第13次ロケ。今月3回目の石巻です。到着してすぐに「南浜の未来を考えるワークショップ」を撮影。昨年の11月にはじまったこのワークショップも今回が3回目にして最終回。仕事や世代を越えて南浜(と門脇、雲雀野)に想いを寄せる人たちが集り、「(仮称)震災復興祈念公園」のありかたを模索してきました。
石巻圏内外の市民町民、研究者、NPO職員、学生らが述べあった意見を、主催者の石巻市南浜地区の未来を考える会がまとめて、行政(市・県・国)に提言します。その試みはともかく実効性に疑問をもつという人もいますが、わたしは大いに期待しています。まねきコミュニティの住民やかつての門脇小児童も多く参加したこのアクション自体が、震後文化活動の一つだと考えるからです。
30日は、まねきコミュニティの集会所「まねきの家」にこもり、ひたすら資料の撮影。本間英一さんが、3月11日の津波到来直後から撮影した写真が大量にあり、それを見ると、いくつかの被災家族が寄り合って、のちにまねきコミュニティを形成していくプロセスがよくわかります。1枚1枚が貴重なドキュメントです。
作業途中、すばらしい春の陽気に誘われて、いや、屋外にあふれている陽光がもったいなくてキャメラを担いで旧門脇小学校へ出かけました。一週間前、閉校式をした門小の被災校舎です。校庭に閉校記念碑が建てられていて、その隣に震災まえに建立された開校百周年記念碑が残っていました。あす3月31日をもって門脇小学校は142年の歴史に幕を下ろします。
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